なぜ「生きづらさ」を感じるのか？

自分を好きになれなかったり、人との距離感がつかめなかったり、ストレスに強くなかったり。これらの悩みは、あなたの奥深くにある心の土台の特性が関係しているのかもしれません。ご自身が生きづらさを感じている方、大切な人の言動が理解できずに悩んでいる方に、「愛着」という視点を提供します。

これらの悩みに心当たりはありませんか？

もし、ご自身が生きづらさを感じているのなら。もし、大切な人の言動が理解できずに悩んでいるのなら。

その答えは「どちらかが悪い」という話ではなく、お互いが無意識に持っている特性の違いにあるのかもしれません。

このページでは、あなたが抱えている悩みの根源はなにか？という問いに対する1つの視点を提供します。

自分はありのままでは価値がないと感じる。その結果、他者からの承認や愛情を積極的に求める。あるいは、他者からの評価に期待しないように、感情的に距離を取り自己完結しようとする。

ほどよく距離をとった、対等な関係を維持することが難しい。相手との距離を縮めすぎる、逆に、距離を取りすぎるという極端な対人関係を築く。

ネガティブな感情を一度抱くとどんどん増幅してしまい、外部や自分を攻撃する。あるいは、傷つくことに耐えられずそもそも関わりを持たない方がマシだと考える。

これらの悩みの根っこをたどっていくと、幼少期に築かれる「心の土台」に行きつくことがあります。

この土台こそが「愛着（アタッチメント）」です。

愛着は、幼少期に養育者との間で築かれる関係を基点として育まれる、心の土台です。

人間関係の築き方だけでなく、自分自身の感じ方などの土台ともなるため、日常生活のあらゆる側面に深く影響を及ぼします。

もし、あなたが抱える生きづらさの正体が、この愛着の特性にあるのだとしたら、それは決してあなたの性格や努力の問題ではないのです。

古村健太郎, 村上達也, 戸田弘二（2016）アダルト・アタッチメント・スタイル尺度（ECR-RS）日本語版の妥当性評価

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